【新商品レビュー受けてみた】領収書ポーチコレクション編

「領収書ポーチコレクション」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

送られてきた商品を見て、震え上がった。領収書との激闘の日々が続いていたからである。確定申告。
この響きに震えるフリーランスは少なくない。
かくいうフリーライターである私もその一人だ。
雑多に集め続けた一年分の領収書にまみれながら、戦い続けている。
なぜ少しずつ整理しなかったのか、過去の自分を恨みながら、淡々と領収書を捌き続ける。
ここ数日は領収書を見るだけで辟易とするようになっていた。
それなのに、この時期にこんな商品を発売するなんて……。

つべこべ言わず、紹介していこう。ラインナップは5種類。

 

まず「よく見る領収書」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たまご、キウイフルーツ、ウインナー、ヨーグルト、シーザーサラダにクリームパン。
このあたりはおそらく朝ごはんのために買ったのだろう。
問題はマグロ海鮮丼、ユーリンチー、ローストチキン。
ジャンルがバラバラ、かつメインどころ3つの惣菜を同時に購入している点だ。
そもそもどう見ても日常生活の食費としか思えないこの領収書。
どこで経費にできるのだろうか。

 

次に「用紙切れ間近の領収書」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何を隠そう、この真っ赤な線が、私はたまらなく大好きだ。
特にこの“途中から赤い線”は、一本のロール紙から一枚しか取れない、幻の部位。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポーチがあれば常にこの貴重な赤い線を見ることができる。これはぜひともゲットしたい。

 

続いて「クレジットカードの領収書」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果たして何を買ったのだろう。
タママートということはスーパーだと思われるが、4万円という金額。
スーパーでいつも「高いな」と思うマヌカハニーだって一番よい商品で1万円ほどだ。
7男2女11人の石田さんチのような大家族であれば普通のことなのだろうか。
それとも超高級スーパーなのだろうか。いや、驚きの事実に気づいてしまった。
一つ目に紹介した「よく見る領収書」のお店もタママート。
つまり卵98円という別に高級スーパーというわけではないお店で、4万円購入したことになる。係員の玉岡さんも驚愕したに違いない。

 

そして「手書きの領収書」。

 

 

 

 

 

 

 

 

玉田電気の住所に注目してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

玉タワー「309階」。ギネス世界記録にも認定されている世界一高い超高層ビルはドバイのブルジュ・ハリファ。
高さは828mで地上206階。
ということは、この玉田電気がある玉タワー309階はギネスを軽く超えている。
家賃は一体いくらなのだろうか。玉田電気。なんだか怪しい匂いがする。

 

最後は「ひみつの領収書」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3900円。スナックタマヨ、安すぎないか。
タママートの4万円を見た後だからか、ものすごく安く感じる。
スナックには詳しくないので、ネットで検索して相場として出てきた最安値で計算してみる。
席料が1500円で、ボトルキープしていたとして氷と割り物代が800円。
女の子にお酒を一杯あげたとして600円。
あ、1000円余った。案外いけるのか。
調べてみると飲み放題60分3000円というお店もあったので、飲み放題で女の子にお酒をあげて、ちょうどくらいかもしれない。

 

憂鬱から始まった商品紹介だったが、人の領収書(?)を覗き見している気分でなんだかわくわくした。
海外ではレシートと区別した「領収書」のようなものは存在しない。
レシートが日本の領収書と同じ効果を発揮するからだ。
つまり領収書は日本独自の文化だといえる。
「領収書ポーチコレクション」が「クールジャパン!」と世界を魅了する日は近いかもしれない。

 

(冨田ユウリ)