【新商品レビュー受けてみた】ゲーマーへあぴん vol.1

忙しいときに限って、部屋の掃除をしたくなったり、昔のアルバムを見返してしまったり、大相撲の番付表をチェックしたり、「絶対に今じゃない」を始めてしまうことはないだろうか。私が最近手を出してしまったのが、スマホゲーム。ヒーローを集めて宇宙で戦う、育成ゲームだ。原稿の締め切りに追われ続けているにも関わらず、今一番時間をかけているのはヒーローたちの育成といっても過言ではない。朝起きて、ガチャを回し、ダイヤを集めてヒーローを覚醒させる。私自身が覚醒したいのに……。

 

そんな今の私にぴったりのグッズがTAMA-KYU新商品の「ゲーマーへあぴん」。ゲーマーなら馴染みあるセリフが施されたグッズだ。

 

デザインは10種類。大きさは幅55mmで、裏にピンがついている。

 

カラフルでかわいいデザインで、重ね付けするのもおすすめだ。

 

スマホゲームにハマり出して2週間。いわば“にわかゲーマー”な私にとっても、わかりみ深い言葉ばかり。さあ、一つ一つ商品をチェックしていこう。

 

「SSR」。ああ、これは極上の響き。“スーパー・スペシャル・レア”。最高ランクであり、入手困難。ガチャでは常にSSRを狙っているが、スーパーでスペシャルでレアなんだもの、そんな簡単には出てきてくれない。

 

お次は「ラグい」。画面の表示などに時間差が生じてしまう状態のことだ。ゲームじゃなくても、大人数のZoom会議中に時間差が生じている人はよく見かける。そっとこのヘアピンをつけてメッセージを伝えるなんて、粋な使い方もできそう。

 

生まれも育ちも関西で、生粋の関西人な私にとって、非常に我慢できないのが「Loading」と「ログイン待ち」。基本的に待つことは大嫌い。この言葉は見るのも嫌なので、表示されているときは目を瞑るようにしている。でも、このヘアピンで目を慣らすことができれば、耐性をつけられるはず。目を開き続ける日がくるかもしれない。なんとも心強い商品だ。

 

今の私が最も恐れている、「重課金勢」。実はまだ課金には足を踏み入れていない。そして、だからこそ、ヒーローたちがなかなか成長してくれない。どうしても覚醒させたいヒーローが一人いるのだが、お金をかけずに覚醒させるためには最低10日必要なことがわかっている。うずうずする。でも、一度課金の世界に飛び込んでしまったら……。うーん、飛び込みたい気持ちもある。

 

心がけていたいのは「エンジョイ勢」。結果よりも楽しむことを重視すること。すぐに真剣勝負にしてしまう癖がある筆者。昨年やったマッチングアプリでも、出会いを楽しむどころか会う人数を増やすことに躍起になって、1ヶ月で60人以上と会った挙句に体調を崩した。ゲームの世界では楽しむ心を大切にしていたい。

 

続いて「弱体効果」と「デバフ育成中」。敵に対してマイナスの効果を与えることを意味する。日常生活でも、弱体化してほしい人ってたまにいる。今、この記事を書いているファミレスでも、隣に座っている女性二人組がマウントを取り合ったトークを炸裂させている。互いにそっと、一つずつ、つけてあげたいところだ。

 

「クリティカル率上昇」。会心の一撃の確率が上がること。不毛な戦いを繰り広げている隣の女性たちにこれをつけたら、戦いに変化はおきるのだろうか。

 

最後に「回復は甘え」。回復することっていけないのだろうか? 私にはよくわからない。プライドを大事にせよ、ということなのか。私はむしろ、甘えていたい。甘えられるものには、とにかく甘えていたい気持ちでいる。

――いや、違う。この言葉は「回復は甘え」といっているだけで、良いも悪いも何も論じてはいない。甘えてもいいんだ、きっとそう。これを書き終わったらまたゲームの世界に戻ることとなるわけだが、ときには甘え、ときに強く、戦っていこうじゃないか。現実を忘れて、逃避の時間を楽しもう。

 

 

冨田ユウリ